地紋彫り (8-10) [木彫学院]

6月から学院生として復帰して夜間クラスに参加させて頂いています。

彫刻の基本となる地紋彫りから取りかかっています。

木目が部分的につまっていたりして、刃先をコントロールしにくい板を使っての作業です。
こういう悪条件の木でも、きちんと彫ることができるようにという意図のもと、うまく木目の状態を判断しながら、押しと引きの彫りを使い分けて作業を進めます。

ただ今、悪戦苦闘中。。。。

いくら頑張っても、後から見直すと面がでこぼこして、木がささくれて、綺麗な仕上がり面を作り出せません。

それにはちゃんと理由があったのですが、気づかないまま進んでいました。

もちろんスキルがないことが大きな要因なのですが、その他に彫刻刀に問題がありました。
刃のゆがみ(研ぐ際に丸くなってしまう)や切れ味の悪さ、裏うち不足(刃の裏側が平らになっていない状態)、刃先の欠けなど、いろいろなことを放置したまま作業を進めていたのでした。

何度やり直しても、彫った箇所を後から確認すると、凸凹していたり、V字の溝になっていなければならない箇所がギザギザになってみたり・・・。

時間が足りないこともあって、研磨機でちょこっと彫刻刀のメンテはしていたのですが、やっぱり、きちんと道具のコンディションを整えないと何もできないということを復帰以来2カ月近く経ってようやく学びました。

今日は、ひたすら研ぎました。研いでいくうちに、刃がどんどん短くなっていきますし、油断していると、斜めになっているはずの角度が少なく平刀に近づいていってしまいます。

先生に助けて頂きながら最後にようやくなんとか彫れる状態まで彫刻刀を研ぐことができました。研いだ後の彫刻刀で少し試してみましたが、以前とは全く感触が違います。(ちょっと期待できるかも)

明日は、この状態に希望をもちつつ、地紋彫りの凸凹だった面をすべて平らにして次に進めるように頑張ります~。

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彫刻刀の完成 [木彫学院]

やっと彫刻刀が完成しました。
学院に参加してから、早5ヶ月・・・、彫刻刀の製作は段階がたくさんあって、何度もカシュー(人工漆)を塗っては水ペーパーでおとし、最後に下地で塗っていた朱の色をところどころ出す、曙という名の漆塗りデザイン・・・。できてみると、喜びもひとしおです。

私の人生で初めての体験でした。こんな体験どこに行ってもさせてもらえないように思います。貴重な体験でした。
思えば、去年秋に、能登半島の輪島にミニ旅行をして、輪島塗の美術館に出かけたのですが、そのときみた作品の数々や、朝市で手にとった1つひとつのお椀やカップなどの、手作りのぬくもりを思い出して、自分の今回の作品に重なりました。

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余談ですが、携帯機でこの画像を撮るときに、何度もカメラ設定が自動的に「バーコードリーダー」に勝手に変わってしまったので、笑えました。たしかに、バーコードっぽいですもんね。

話は変わりますが、忙しさの波のある仕事をしている関係で、2月からしばらく残業や休日出勤などが続くので、学院はしばらく休学させて頂くことにしました。

私の職場では、マニュアル制作を行っていますが、日本語→英語→多言語の順番に翻訳と編集が行われています。世の中の最新技術を取り入れた機器をいち早く市場に出すため、マニュアル制作の工程もどんどん短くされ、短い期間で的確な翻訳を求められます。
私の立場は真ん中の工程の英語なのですが、英語が遅れると多言語の工程に支障をきたすため、責任重大なポジションです。

学院も頑張ってきたのですが、去年暮れより仕事との両立&家庭等で自己調整が必要になりました。
せっかく、彫刻刀の製作が終わり、さてこれからいよいよ、本格的に彫刻の勉強ができるという段階で大変残念ですが、いったん、お休みいたします。

なお、一般教室のほうでの観音様製作は同じペースで続行します。こちらに関しては、ときどき記事をアップさせて頂きたいと思います。

彫刻刀の漆塗り (Part2&3) [木彫学院]

漆塗り作業と並行して、毎回彫刻刀2本の刃の研ぎをしています。

刃の研ぎは、毎回涙ぐむ結果になり、このままでは彫刻をするために研いでいるのに、彫刻本番で使う前に、研ぎすぎて刃が短くなりすぎて、使えなくなるのではないかという恐怖を感じつつあります。

先生が研ぎの方法を実演で見せてくれるのですが、正しい方法、正しい力のかけ方…、いつ解るのでしょう。見た目よりはるかに難しいことを痛感します。

でも、一人前に普通に研げるようになるまで1年くらいかかるとのことですから、今の時点で思い悩んでも仕方がありません。ひたすら繰り返し体得することに努めるしかなさそうです。

王道に近道なし、ということですね。

ブログに、これらのことを記録したいのですが、作業がたくさんあって、気づくとタイムアップになります。とにかく、目の前の作業をいっぱいいっぱいになってやっているので、なかなか写真が撮れずです。

時間が欲しいです。今日は再度、漆塗りを行いに教室に行く予定です。これで3回目。
赤のカシュー(人工漆)を塗っては、表面のざらつき、ブツブツした気泡やゴミなどを取り払い、表面を完全に滑らかにした状態にしてから、黒い漆塗りに入ります。

カシューにだまが結構あるので、塗ったときになるべくだまの部分を取り払っているのですが、乾いた柄を見ると、ざらざらがたくさんあります。

今回は、もっと適切に塗ってきれいに仕上げられるように祈るような気持ちです。

それでは、また、次の記事にて結果をお知らせします。

彫刻刀の漆塗り [木彫学院]

一通り、彫刻刀の柄の素削りは終わり、そのあとは刃の研ぎを少しずつ進めています。1レッスンにつき、2本ほど。

それと同時に、柄に漆塗りの下地を塗る作業を行いました。人工漆をまず柄に塗って一晩乾かした後、表面のざらつきをとるために、水やすり(ペーパー)をかけて、いったん余分なものを取り去る作業があります。

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それを終えると、また、人工漆を塗りなおして、何度か繰り返してようやく完成に至るようです。

道のりは長いです。
1つのことをずっと単調に続けていくだけではなく、別のこともしたほうがよいという先生のご配慮で、同時に地紋彫りも前回させて頂きました。

地紋彫りは、3年ほど前、入会直後に一度やったきりです。思い出せないので、はじめてのことに近いので緊張して手がこわばりますが(苦笑)、なんとかきれいに作成できればと願うばかりです。

次の作業 [木彫学院]

先週末もあわただしく過ぎ、日曜教室で彫り進めた観音様もアップできずです。
最近は頑張りすぎて失速気味・・・。

年の瀬になり、例年のごとく、忘年会などが何件か続き、主人の誕生日も近付き、食べずには過ごせない状況が続きます。飲み食いが続くと、後から身体が消耗するので、ほどほどにしないとですね。・・・と自分に言い聞かせてますが、今週末もイベントがある自分です。

さて、今夜は学院に出席しました。
9月入学より、ひたすら彫刻刀の柄を作ってきましたが、先週よりようやく刃を研ぐ作業に移りました。
刃を研ぐことと、柄に漆を塗る作業とがありますが、今後は、1回のクラスで2本ずつ研ぎをすすめていくことになりました。

そういえば、私の父親は、よく包丁を研ぎを自分でやっていて、ときどき研いでくれたことを記憶しています。研いでもらうと、うそのように切れ味がよくなり、料理も楽しくなるものです。

この鋭くなった刃物で何かを切ったときの感動と、彫刻刀の切れ味のよさの感動は、たぶん同じではないかと今からワクワクします。が、、、実際自分で研いでみると、刃先が丸くなったり、かけたり、悲惨な状況が起こります。

この作業が非常に大事なんだとは思いますが、とっても難しいので、いつどう感覚がつかめるようになるのか・・・、ちょっと自分の行く末が案じられます。(涙)

と言いつつも、今日一応2本の小刀の研ぎが終わり、クラスの終わりの時間のほうで、地紋彫りの練習に突入いたしました。

思わず、にやっと笑ってしまったところ、先生に気づかれてしまいました。
クールな私としたことが・・・。でも、正直次に進めることはうれしいことです。

明日からしばらく、並行して複数の作業が続くので、また逐次報告していきますね。

新たな彫刻刀の出現! [木彫学院]

先週は、サンドペーパーで仕上げをした彫刻刀のうち、表面の凸凹がどうしてもとれない柄に対して、木の粉とボンドを練り合わせたペーストを埋め込んで、凹んだ箇所を平らにする作業をしました。

それと同時に、小刀(大)2本の刃を研ぐ作業に入りました。
最初にグラインダーで、刃先を研ぐのですが、研ぐ面の角度を固定してまっすぐに研がなければならず、手元がふらつくとすぐに表面が丸くなってきてしまうことを実感しました。
そのあと、刃の裏側を研いで次の写真のように、裏側を完全に平らにする作業があります。
研げた箇所は、楕円形の形に光っているのですが、ちょっとこの写真ではみにくいですね。

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今日は、刃を研ぐ作業はいったん保留にし、新しい彫刻刀を2本作成する作業が始まりました。
この2本は特殊な刃の形をしており、仏像本体の曲線を彫りこむときに使うものです。
今日は2本のうち、1本だけここまで削りました。

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彫刻刀の仕上げ(サンドペーパー) [木彫学院]

小さなかんなのほうで彫刻刀の柄の表面をなめらかにするために、うすーーーくうすーーーく削る作業が延々と続いておりましたが、、


それが終わって今度は、サンドペーパーを使って、表面の小さな凸凹や残ってしまった亀裂等を取り除き、なめらかな表面にする作業が始まりました。

以下がその結果です。下方で横に並んでいる4本は、サンドペーパーがまだかかっていないものです。これらは、宿題にしてお持ち帰りしました。

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このサンドペーパーの作業が終わると、今度は、より細かい粒子のサンドペーパーを使って、もう一度表面をなめらかにする作業があります。

学院入学後ひたすらこの彫刻刀の製作の作業をしてきましたが、ようやく先生から、もう少しで彫刻刀の柄の作業は終わりますと声をかけで頂き、緊張が解けました~。

あともう少し!

仕上げかんな:残6本 [木彫学院]

先週金曜日は誕生日でしたが、教室に通って仕上げかんなにいそしみました。
そのおかげで、たくさん残っていた仕上げ前の柄が残すところ6本に!!

木の木目の入り組んだところや、木の性質がぼそぼそしていて彫りにくかった
箇所は、いくら仕上げかんなをかけても、いたずらに柄自体がどんどん
細くなってしまうので、見切りをつけて、あとは紙やすりできれいに
仕上げることになりました。

来週続きの仕上げかんなを全数終わらせたら、いよいよ「紙やすり」作業。
祈るような気持ちです。。。

最終章の始まり2 [木彫学院]

今日は寒い1日でしたね。

気温や天候の変動で体調を崩しやすいので暖かくしてお過ごしくださいね。

さて、今日は一通り作成した彫刻刀の柄の表面の小さな傷やデコボコや
ゆがみを再度、きれいにかんなをかけてとり、表面を滑らかにする作業です。

前回初めて行いましたが、細かいデリケートな作業です。丁寧に丁寧に
うすくかんなをかけていきます。

これが表面の仕上げをした彫刻刀の柄です。
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少しでもデコボコや傷が残っていると、漆を塗ったときに、へこんだ部分が
くっきりへこみ、目立ってしまうのだそうです。

彫刻刀の製作4(最終章の始まり) [木彫学院]

今日は、会社からピンポンダッシュで電車に飛び乗り、
大急ぎで学院に行きました。

今日は残る2.5本を終わらせる決意を持って、炎の
ごとく燃えながら登院しました。やるぞー!!

でも、またまた、あの木の目の逆目に遭遇し、悪戦苦闘。

でも、ラストスパートでなんとか全部削り終えることが
できましたー!!とーってもうれしい瞬間でした。

ですが、、まだ、表面がぼこぼこしているところが残っています。

次回の作業で、そのぼこぼこや不均一な面を平らにつるつるに
する予定です。

今日は、うっかり写真をとらずに帰宅したので、画像なしです。
ゴメンナサイ。

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